シュガー社員を「採用前」に見抜く3つの方法

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3. 「面接」でスキルアップを図る気構えを見る

   「会社が求めているレベル」と「応募者の現状のレベル」のギャップを認識してもらうためにも、明確な基準での適性試験は必要です。ただ、適性試験の結果が悪い応募者を頭ごなしに「だめな人材」と切り捨てていくと、採用できる人がいなくなってしまいます。優秀な人材は、そうそう現れないものです。

   現状でスキルが足りない場合には、応募者が「自分の仕事としてスキルアップを図る気構えがあるか」を、面接で確認する必要があります。向上心のないシュガー社員を採用してしまうと、入社後に時間とカネを掛けて教育してもムダに終わることが多いからです。

   また、ネット上の「マニュアル」は面接での対応方法にも及んでおり、ありきたりの質問ではシュガー社員を見逃してしまいます。志望動機に「業界の将来性がある」「自分の能力が活かせる」などと回答してきたら、「具体的には?」という突っ込みを入れてみてください。マニュアル外のことを問われてしどろもどろになるのは、自分の考えがなく、就職に対して真剣に向き合っていない「シュガー社員予備軍」の可能性があります。

   「誰にも負けない何かを持っていますか?」という質問も有効です。シュガー社員予備軍なら、仕事と全く関係ないのに「犬を大事に思う気持ちは、誰にも負けませんね」などと的外れな回答をしてくることでしょう。

田北百樹子

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田北百樹子(たきた・ゆきこ)
札幌市出身。田北社会保険労務士事務所所長。保険関係の手続や就業規則作成にとどまらず、人事考課制度導入や社員教育など、企業の人事労務を幅広くサポートしている。「シュガー社員」の名付け親で、09年3月にはシリーズ第3弾となる『ブラック企業とシュガー社員』(ブックマン社)を刊行。
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書 74)
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書 74)田北 百樹子

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