3. 「面接」でスキルアップを図る気構えを見る
「会社が求めているレベル」と「応募者の現状のレベル」のギャップを認識してもらうためにも、明確な基準での適性試験は必要です。ただ、適性試験の結果が悪い応募者を頭ごなしに「だめな人材」と切り捨てていくと、採用できる人がいなくなってしまいます。優秀な人材は、そうそう現れないものです。
現状でスキルが足りない場合には、応募者が「自分の仕事としてスキルアップを図る気構えがあるか」を、面接で確認する必要があります。向上心のないシュガー社員を採用してしまうと、入社後に時間とカネを掛けて教育してもムダに終わることが多いからです。
また、ネット上の「マニュアル」は面接での対応方法にも及んでおり、ありきたりの質問ではシュガー社員を見逃してしまいます。志望動機に「業界の将来性がある」「自分の能力が活かせる」などと回答してきたら、「具体的には?」という突っ込みを入れてみてください。マニュアル外のことを問われてしどろもどろになるのは、自分の考えがなく、就職に対して真剣に向き合っていない「シュガー社員予備軍」の可能性があります。
「誰にも負けない何かを持っていますか?」という質問も有効です。シュガー社員予備軍なら、仕事と全く関係ないのに「犬を大事に思う気持ちは、誰にも負けませんね」などと的外れな回答をしてくることでしょう。
田北百樹子