人間関係の構築ができない人は独立に向かない
独立する際に見落としがちなことが、もう1つある。それは、独立したら、人間関係の構築が何より大切になるということだ。もし、会社に向かないと思うことの裏側に、社内での付き合いが煩わしいとか、上司や部下とうまくいかないことへの不満や悩みがあるとしたら、それは、独立することで解決するどころか、さらに大きな悩みをもたらすことになってしまう。
仕事は人のつながりで拡がり、人間関係の上に成り立っていくものだから、仕事がデキるとか技術力があるという前に、人と良好な関係を保っていこうと努力する姿勢が必要になる。コミュニケーション力不足をそのままにして独立してしまうと、人間関係のストレスをさらに増やすだけだ。
もし独立する道を選択しようと思ったら、今すぐに、スタッフの発想から経営的発想へ切り替えることをおすすめしたい。すると、視点が変わるので、会社に対する見方も違ってくると思う。独立後に主要取引先となるのは、退職した会社というケースは少なくないため、会社の人間関係は、くれぐれも大事にしておこう。
塚田 祐子