あのときフリーターをやめたから結婚できた(下)

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   好きな人に告白しようとするときは、なにかプレゼントを渡しながら思いを伝える。そんな人が多いのではないか。恋の小道具となるプレゼントには、大きなものから小さなものまで、高いものから安いものまで、さまざまなものがあるだろう。社内結婚必勝法第5回に登場した宗方智さんが小道具として選んだのは、中古のバイクだった。

>>あのときフリーターをやめたから結婚できた(上)

>>社内結婚必勝法・記事一覧

いらなくなった「古いバイク」をプレゼント

「こんなに自分と合う子は、後にも先にももういない」

   自分の会社に1年遅れで入ってきた新人、古田ひかりさんにこれまでにないものを感じた宗方智さん。デートする機会はなかなか訪れなかったが、ひかりさんが入社してから1年たった春、ついに告白のチャンスがやってきた。チャンスを作ったのは、ほかならぬ智さんだ。

「僕は50ccのちっちゃい原付バイクを持っていたんですが、まったく乗る機会がなくて誰かに譲ろうと思っていたんです。ちょうど彼女はバイクとかの足がないと不便なところに住んでいた。そこで『バイクいらないけどほしいか』と聞いたら、『ほしい』と答えたんですよ」

   智さんはひかりさんの自宅までバイクに乗っていき、愛車をプレゼントした。この原付バイクは70年代ぐらいからあるような古いタイプで、クラッチがついた旧式のバイクだった。ひかりさんは乗り方が分からなかったので、近くの河原で暗くなるまでバイクの乗り方を教えてあげた。

   その帰り道、駅前の喫茶店に寄った。そこで勇気を出して、ひかりさんに告げたのだ。

「つきあってほしいんだけど……」
姉妹サイト