過保護な親が口を出す!「ヘリ親依存型」シュガー社員

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親のクレームを子に話して「反応」を見てみよう

    もちろん、親の側にだって言い分はあります。

「トラブルが起きれば子どもを守るのは、親として当然だろう!」

    確かに、子どもが解決できないことを親が手助けすることはあるでしょう。しかし、親が会社に「今日はお休みします」「残業させるな」「転勤させるな」「もう辞めます」と言ってくるのは、過保護すぎやしないかということです。

    人事異動にも口をはさみ「どうして○○さんと同じ部署にしてくれないの?」とクレームをつけてくるケースもありました。クラス替えと同じ感覚なのでしょうか。会社の人事担当者は「今までになかったこと」と対応に苦慮しています。

    こんな親が会社にクレームをつけてきた場合、どう対応すればよいのでしょうか。まず、当の本人に、親がクレームをつけてきた内容を、そのまま告げてみましょう。

「えっ、親がそんなことを……、それはすみませんでした」

と恥ずかしそうにしていれば、本人は教育次第でまっとうな社会人になる可能性が残されています。しかし、

「ええ、そうなんですよ。私もそう思っているのです」
「親の言うことが、どうしてわからないのでしょうか?」

と、堂々として事の大きさに気づかないのであれば、過保護な親に“砂糖漬け”にされている恐れが大きいです。

田北百樹子(たきた・ゆきこ)
札幌市出身。田北社会保険労務士事務所所長。保険関係の手続や就業規則作成にとどまらず、人事考課制度導入や社員教育など、企業の人事労務を幅広くサポートしている。「シュガー社員」の名付け親で、09年3月にはシリーズ第3弾となる『ブラック企業とシュガー社員』(ブックマン社)を刊行。
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