リーマンショックで外資から公務員へ
景気が悪化すれば、増えるのが公務員志望者だ。「在野」というイメージが強い早稲田だが、実際には公務員を目指す学生もたくさんいる。
「友人の間でも、採用人数減を恐れて公務員の道を考え始めたやつがいる。予備校に行ってるけど、講師も生徒が増えていると言っていた」
と、自身も公務員志望のD男くん。また運輸業界への就職を考えているE男くんも
「友達がドイツ銀行のインターンに参加したけど、リーマンショックの後で国一(国家公務員一種)にするか考えていた」
と話している。ただ、国家一種の試験に通って中央官庁に入っても"東大の壁"があるのが現実。早稲田の場合は、東京都庁などの地方公務員志望が多いようだ。
民間志望の場合、人気があるのは商社や金融、マスコミなど。特に、早稲田出身者が多いマスコミにひかれる学生は多い。ただ、マスコミといっても、新聞・出版・ラジオといった"斜陽産業"を目指す者は少なく、人気はテレビと広告に集中している。
「新聞志望というのはほとんど聞かない。みんな読まないし。やっぱり多いのはテレビで、アナウンサー志望も多い。最近はかわいくなくても女子アナになれるから(笑)」(C男くん)