役職を与える前に、細心の注意が必要
このタイプの社員が入社4年目以降も退職せずに会社に残っていたら、どうすればよいでしょうか。言うほどの成果も上がらず、全てのトラブルを誰かのせいにしているようであれば、振る舞いが自信たっぷりで仕事ができそうに見えても、その見極めには細心の注意が必要です。
以下のチェックリストで確認し、もし5つ以上当てはまるようなら、役職を与えるのは待ってください。なぜならこのタイプは、上司がてこずるだけでなく、彼の部下となった優秀な社員に悪影響を与えたり、潰したりしかねないからです。
1. 「やりたいことは他にある」「自分はこんなところにいる人間じゃない」と公言している
2. 自慢話になると止まらない
3. 他人の話に興味を示さない
4. 自分のミスでも責任を認めない
5. 誰かが困っていてもギリギリまで知らない顔をする
6. 他人のメンツを平気でつぶす言動をする
7. 注意すると「言い方に納得がいかない」など、本質以外の部分に食ってかかる
8. 自分より優れている人を認めようとしない
9. 「○○世代」などというカテゴリーで括られることを嫌う
10. 新人なのに仕事を選ぶ
経営者や管理職は、彼に会社のクレド(信条)を伝えて、とことん話し合いをした方がいいでしょう。「君のこういう言動は、会社として問題だと考えている。きちんと改めてくれ」。毅然とした態度で指摘して目を覚ましてもらった方が、シュガー社員にとってもよいことであるはずです。ただ、そんなことで簡単に聞く相手でもないのですが……。
田北百樹子