過剰な自己愛「俺リスペクト型」シュガー社員

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   経済的に豊かな家庭で過保護に育てられたシュガー社員。今回はそんなタイプがなりやすい「俺リスペクト型」シュガー社員を紹介します。自信に満ちて一見仕事ができそうだけど、よく見ると何だか仕事の完成度が低い「自称すごいヤツ」――。こんな勘違い社員を放っておくと、職場に悪影響を撒き散らされてしまいます。

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「電話番なんて、バイトか派遣にさせればいい!」

   このタイプは、自分がスポットライトの中心にいないと気が済みません。だからといって努力をするとか、後輩の面倒見がいいとか親分肌というわけではありません。仕事に慣れてくると単純な仕事をバカにして「自分にこんな仕事させるんですか!」などと勘違い発言を繰り返します。

   例えば、上司の留守に電話が掛かってきたとき、こんなマナー知らずの対応をする社員が職場にいませんか?

上司 「おい、この電話の伝言メモ、○○社としか書いていないけど、誰から?」
シュガー社員 「お名前は言ってませんでした」
上司 「どうして聞かないの?」
シュガー社員 「だって、また掛けますって言うから…」
上司 「それじゃ電話取ったことにならないだろう。電話を取る以上、担当者にスムーズにつなげるのが君の仕事だろう? こちらから連絡すべき場合もあるじゃないか」
シュガー社員 「…電話番なんて、バイトか派遣にさせればいいじゃないですか。私にそんな仕事させないで下さい!」

   仕事のミスが多いのは自分のせいとは思わず、「相手の頼み方が悪かった」「上司がちゃんと指示していれば問題は起こらなかった」と本気で思っています。挙句の果てに「自分のこと、もっとうまく使って下さいよ。それが上司の仕事じゃないですか!」と逆ギレしたりします。

田北百樹子(たきた・ゆきこ)
札幌市出身。田北社会保険労務士事務所所長。保険関係の手続や就業規則作成にとどまらず、人事考課制度導入や社員教育など、企業の人事労務を幅広くサポートしている。「シュガー社員」の名付け親で、09年3月にはシリーズ第3弾となる『ブラック企業とシュガー社員』(ブックマン社)を刊行。
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