男性中心のビジネス社会で働く女性にとって、避けて通れないやっかいな問題が「セクハラ」です。セクハラにもいろいろありますが、男性が仕事上の立場を利用して女性を口説こうとするのも、セクハラにあたることがあるでしょう。そんな悩みを抱える「20代後半独身女性」の相談が、Q&Aサイト「教えて!goo」に掲載されました。
「誘いを断ると仕事がなくなってしまう」
この女性(fhioasfordさん)はフリーランスで仕事をしているため、仕事先の人と外で会うことも珍しくありません。食事をしながら打ち合わせをすることもよくありますが、そのような場合、大半の男性が「口説きモード」になってしまうのだそうです。
「今までの経験上ほとんどの男性が、こういう時女性として私のことを見てきてしまうんです。無理矢理はありませんが口説いてきます。結局はっきり断って仕事がなくなったりで縁が続かないので困っています」
おそらく男性が放っておけないような魅力的な女性なのでしょう。でも、彼女にとって仕事先で口説かれるのは迷惑な話。しかも誘いを断ったがゆえに仕事がなくなってしまうのでは、泣きっ面に蜂です。
そこで彼女は、どうしたらいいのか、Q&Aサイトで相談してみることにしました。
「口説かれないようにするための防止策がほしいです。今自分で考えているのは『薬指に指輪をしていく』とか彼氏の存在をアピールすること、くらいです」
化粧は薄く、服装は女性らしくないものを身に着けるべき
このような質問に対してまず回答したのは、「一時期フリーで仕事をしていたことがある」というWeb制作者の女性(pu-_-yoさん)。
「服装は女性らしくないものを着て行きます。カジュアルなかっこが多いのですが、胸元を開けたり、肩を出したりは絶対にしません。化粧も薄いし、髪はきっちりと結っています」
「可能な限り打ち合わせは『昼』に行います。相手の都合で夜しかない場合はファミリーレストランやシアトル系カフェにします」
やはり「女性の味方は女性」というべきか、非常に具体的なアドバイスをしてくれました。そして、ポイントは「こちらは仕事の話をしに来てるんです」という態度を崩さないことだと助言しています。
また「仕事の契約と恋愛感情は別問題」という「35歳の女性」(pp-hhさん)からも回答がありました。
「私は以前そのような男性に対応するために今の流行ではない化粧をしていったことがあります。ファンデーションを濃くしてオレンジのくすんだ口紅を強く塗ってさも流行におり乗り遅れているようなセンスの無いような雰囲気にしました」
さらに彼女は、商談中に「さも彼氏がいるようなふうに」携帯を鳴らすように友人に頼む、というテクニックも伝授しています。
「あなたに仕事上の実力が足りないだけです」
しかし、Q&Aサイトの常として、回答は温かいものばかりではありません。口説かれる女性のほうにこそ責任がある、と言わんばかりの厳しい回答もありました。
「(誘いを断ると仕事がなくなってしまうのは)あなたから性的価値を抜いたら価値が無いということです。つまり、あなたに仕事上の実力が足りないだけです。実力を上げることを考えるべきです」(suunanさん)
また同じように、仕事の席で口説かれるのは「実力不足であることは間違いない」と断言するnyon-tanさんは、次のように回答しています。
「むこうだって仕事なんだから貴方がしっかり仕事するならいらぬちょっかい出して仕事に支障はだしたりしない」
「相手からみてこの人の機嫌を損ねたくないと思わせるように実力をつける これだけです」
つまり、「薬指に指輪をするとかの小細工なんかしないで、仕事の実力をあげることだけに専念しろ!」ということなのですが、仕事における男女間の関係はそう単純に割り切れるものでもないような気がします。みなさんだったら、どんな対策をアドバイスしますか?