年末が近づくにつれて気にかかる会社の忘年会。ここぞとばかりにはしゃいでしまう人も多いが、逆に「できれば参加したくない」という人も結構いるようだ。忘年会って本当に必要なんだろうか?
「必要派」と「不必要派」は拮抗している
飲食店の情報サイト「ぐるなび」は、20~50代の会社員600人を対象にしたアンケート「年末の忘年会に関する意識調査」の結果を発表した(08年10月22日~23日実施)。
それによると、「今年、忘年会を開催する」あるいは「開催すると思われる」と回答した人は74.0%。今年も大半の会社で忘年会が行われるようだ。しかし、忘年会をやるのが普通だからと言って、みんなが参加したいと思っているとは限らない。
「忘年会を開催する」「開催すると思われる」と答えた人に、「会社の忘年会に参加しますか」と質問したところ、「参加する」と回答した人は76.6%。反対に、「参加しない」「まだわからない」と回答した人が、あわせて23.5%だった。なんらかの理由をつけて忘年会に参加しない人も、かなりいるようなのだ。
さらに、アンケートの対象者全員に「会社の忘年会は必要だと思いますか」という本質的な質問をしてみると、「必要だと思う」「やや必要だと思う」と回答した人は56.0%。ギリギリで半数を超えた。一方、「あまり必要だと思わない」「必要だと思わない」も44.0%とかなり多い。
「忘年会をやるのが普通」という世の風潮とは裏腹に、会社員の本音は「やるべき」と「やらぬべき」が拮抗しているといえそうだ。
「上司とのお酒の席は気を使うので……」
そもそも、忘年会が必要である理由は何なのか? アンケートで「忘年会必要派」にその理由をたずねたところ、
「上司や他部署の人とコミュニケーションが取れる」(71.4%)
「同僚とコミュニケーションが取れる」(63.7%)
「おいしいお酒と料理が楽しめる」(31.8%)
と回答している。特に20代の若手社員や50代のベテラン社員がコミュニケーションの必要性を強く感じている、という結果が出た。
では、「忘年会不必要派」の主張はどうか。ぐるなびのアンケートでは明らかではないが、中小企業で経理担当をつとめるレイコさんは次のように語る。
「仲のよい同僚と飲みに行くのは楽しみだけれど、上司とのお酒の席は気を使うので……。あと、経理的には抑えたい費用でもあるのよ。毎年、忘年会の予算はかわらないから、コストパフォーマンスの良い店を探すのも大変だしね」
会社の忘年会って必要なんでしょうか。みなさんはどう思いますか?