「見て、さわって、育てて、しっかり味わう事を大切に」
「お茶づけ海苔」で有名な永谷園だが、即席食品メーカーとして年間に扱う品種は230にものぼる。「あさげ」などの即席みそ汁や、「おとなのふりかけ」「松茸の味お吸いもの」「すし太郎」に、「麻婆春雨」「チャーハンの素」「ミックス天お好み焼き」「煮込みラーメン」などラインナップは幅広い。伝統の会社というイメージがあるが、アイデアを重視する開発型企業でもある。
ウェブサイトには「生姜部の使命」が掲げられている。そこには「部員ひとりひとりが実際に見て、さわって、育てて、しっかり味わう事を大切に」とある。
自社の商品に関わる素材を深く研究し、社内のコミュニケーションを活発にしながら、その成果を社外に積極的に公表している「永谷園生姜部」。消費者が安心し、共感できる商品イメージを高めるウェブサイトのよい例だろう。
株式会社永谷園
緑茶の開祖、永谷宗七郎の子孫が明治38年に東京でお茶屋を開業。1953年に株式会社永谷園本舗を設立し、「お茶づけ海苔」販売開始。1992年に社名変更。
■ウェブサイト拝見
企業がウェブサイトで自社の製品やサービスをPRするのが当たり前の時代。サイトの良し悪しが広報戦略の成否を決める。ほかとは一味違う魅力的なサイトはどんな観点で作られているのか。そのポイントを探る。