不振のドラマ「OLにっぽん」 アウトソーシングが必要?

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「時代の波」はつかんでいるはずだが……

   しかし、「OLにっぽん」のテーマはいかにも現代的で、いまの会社の姿を反映している。ドラマでは、業務のアウトソーシングで仕事を奪われそうになる日本人社員が、中国人研修生に仕事を回さないように嫌がらせをする。その姑息なやりとりは見ていて面白い、とマユミさんは言う。

「本質的な問題解決はできずに、かたくなに守りに入ってしまう社員はどこにでもいるなあと笑えます」

   また、自分たちとは全然違う「仕事観」をもった中国人の登場で図らずも日本人が仕事について考え直すことになるシーンには「ハッ」と気付かされることがあるそうだ。

   日テレの久保伸太郎社長は2008年10月27日、業務の海外アウトソーシング(BPO)というテーマは「時代の要求しているものに合っている」と定例会見でコメントした。グローバル競争で企業の経営環境が厳しさを増すなか、さまざまな分野にBPOの波が押し寄せているのは確かだ。

   経理の分野でBPOを経験したことがあるというレイコさんも

「日本の社員は自分たちの首切りにつながるBPOにはとても後ろ向き。私の会社でも、どの業務をアウトソーシングするかでもめて、なかなか話が進まなかった」

と語る。

   日本の会社が抱える問題点に果敢に切り込んでいるようなのだが、いまいちパッとしない「OLにっぽん」。いっそのこと、こういうシリアスなテーマが得意なNHKに番組制作をアウトソーシングしてみるといいのかもしれない。

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