社歌の新しいトレンドは「J-POP風」「社員が作詞」
「社歌制作ドットコム」を運営するアイデアガレージの西尾竜一社長によれば、一時は廃れたかに見えた社歌が、いま再び注目されているという。しかし、いまどきの社歌は高度成長期とはちょっと違う。
社員全員が直立不動で声を揃えて歌うものではなく、iPodなどのメディアプレイヤーに入れて、ひとりでも気軽に口ずさんだり聴いたりできる親しみやすい歌が人気だ。同サイトで公開されているサンプル版の歌も、まるでJ-POPの曲かと思うほど。
さらに最近は、「社歌」だけでなく「法人営業部の歌」や飲食店の「開店前の歌」などのニッチな依頼もあり、作詞・作曲を社員自身が手がけるケースも増えているそうだ。
「作詞に従業員たちが参加できれば"自分たちの歌"という意識も高まる。いつでも聴き返して"自分は何のためにここで働いているのか"振り返るきっかけになるでしょう」
仕事がタコツボ化し、職場のコミュニケーションが悪くなると、ちょっとした行き違いが大きなトラブルになってしまうこともある。パソコンを使う仕事場では、ほとんど会話を交わさない日もあったりする。そんな職場の「コミュニケーション不全」に悩んでいる会社は、従業員たちが歌いたくなる歌を作って、声を合わせて歌ってみれば、職場の一体感が高まるかもしれない。