父も祖父もサラリーマンじゃなかった
私のこんな「組織に向かない性格」は、親から引き継いだ遺伝子のいたずらのように思う。
私の父は技術者で、30代前半で独立して町工場を経営していた。その父親、つまり私の祖父は、腕一本で稼ぐ床屋さんだ。親戚を見ても、サラリーマンが少ない。サラリーマンの子でなかった分、会社への依存度も低かったのだろう。自分が会社員に向かないと分かっても、落胆することはなかった。
むしろ、自分がやる事に対して、自分自身が全ての決定権を持っている。そんな「自分で決められる自由」こそが、私にとっては、何ものにも代えがたいものだった。
私は5年前から、フリーランスで仕事をしている人に向けてメルマガを発行している。そこで、「親の職業は?」というアンケートを実施したことがある。結果は、6割超の方が「自営、経営者、フリーランス」だった。やはり、「自営の家系」「サラリーマンの家系」というのがあるのかもしれない。
塚田 祐子
本コラムは10回の連載の予定です。会社を辞めたいけれど…、独立したいけれど…、と考えている皆さんに、少しでもヒントになるお話ができたらと思っています。質問メール、相談メール、大歓迎です!