シュガー社員の早退理由「ネイルサロンに行くため」

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過剰な期待をしないのが一番

    彼女は、なぜこのような反応をするのでしょうか。実はこのタイプのシュガー社員は「私は十分ちゃんとやっているはず」「これだけできれば自分も満足」「これ以上のことを要求するまわりが悪い」と勝手な線引きをしているのです。会社は「こんなところで満足してほしくない」「もっと成長してほしい」と願っているわけですから、この温度差がある限り摩擦がなくなることはありません。

    このタイプへの対処法ですが、残念ながら無理な期待をせず、身の丈にあった仕事を与えるしかありません。本人自身に「このままでは一人前じゃない」という危機感がなければ、成長などあり得ないのです。キャパの狭さは、自分でしか広げることができません。

    ここは摩擦を回避するために、いっそ戦力にすることを諦めて、仕事のミスを減らすことを考えてみましょう。彼らの傍に付いてミスのパターンを熟知し、仕事を渡したら先回りして「ここは気をつけてね」「ここまでできたら必ず相談してね」と事前に指摘するのです。元々、マニュアルがあれば素直に従うタイプで、勝手に暴走することもなく、言われたことはきちんとやります。彼らにそれ以上のことを望むのは酷かもしれません。

田北百樹子

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田北百樹子(たきた・ゆきこ)
札幌市出身。田北社会保険労務士事務所所長。保険関係の手続や就業規則作成にとどまらず、人事考課制度導入や社員教育など、企業の人事労務を幅広くサポートしている。「シュガー社員」の名付け親で、09年3月にはシリーズ第3弾となる『ブラック企業とシュガー社員』(ブックマン社)を刊行。
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