シュガー社員と無用な摩擦を避けるための「対策」は?
このような問題行動の背景には「豊かな社会に育った過保護な親」「個性重視をうたったゆとり教育」「パソコンやケータイなどITの発達」「終身雇用制の崩壊と雇用の流動化」などの要素が、いろいろ絡み合っていると考えています。
ここまで書くと、爆発寸前のシュガー社員からは「会社の対応だって悪いじゃないか。ふざけるな!」という声も上がるでしょう。確かに、権利意識の強い若者との摩擦をなくし、彼らを戦力とするためには、会社も変わらなければなりませんし、人の使い方にも工夫が必要です。
ただ、どうしても頭を切り替えられない社長さんには、採用時の見分け方や、うっかり採用してしまったときの対処方法もお教えしなくてはなりません。現場の課長さんは、普通の若者が豹変する「シュガー社員スイッチ」を押さないコツを知っておくのも大事ですね。
ということで、労使双方に厳しいことも書きますが、このコラムを読んで、若手社員が自分の言動を省み、会社の経営者や管理職が正しい労務管理に目覚めていただければ幸せです。そして、皆さんの会社が無用な摩擦のない、楽しく仕事ができる職場になることを切に願っています。
田北百樹子
《ウェブで「シュガー社員度チェック」ができます!》
5つの質問に[YES]か[NO]で答えるだけで、あなたの「糖分」(シュガー社員度)が分かります。さて、結果は「極甘」それとも「ほんのり甘」? シュガー社員に手を焼く上司も、部下に当てはめて答えてみれば、傾向と対策が学べるかも。
>>ブックマン社「あなたのシュガー社員度チェック」