Enjoy More Sounds! スマートスピーカー&サブスクで音楽生活が変わる!

    前回は、定額制(サブスクリプション)音楽配信サービス(以下、サブスク音楽配信)の楽しみ方についてご紹介しました。今回は、サブスク音楽配信と組み合わせて使うと、もっと音楽生活が楽しくなる「スマートスピーカー」についてお伝えします。スマートスピーカーは、人が話す音声を認識して、AI(人工知能)アシスタントで処理を行い、質問に答えてくれたり、指示した操作ができたりするスピーカーです。
    現在、発売されている主なスマートスピーカーとして、Google Home、Amazon Echo、LINE Clovaなどがあります。価格は性能によって変わりますが、もっとも基本的なタイプであれば5000円前後から購入できます。


スマートスピーカーは小型なものが多く、キッチンや出窓など、ちょっとしたスペースに置きやすい。写真はソニーのスマートスピーカー、LF-S50G。Google Homeと同じAIアシスタントを搭載している。
スマートスピーカーは小型なものが多く、キッチンや出窓など、ちょっとしたスペースに置きやすい。写真はソニーのスマートスピーカー、LF-S50G。Google Homeと同じAIアシスタントを搭載している。

採用しているAIアシスタントによって
使えるサブスク音楽配信サービスが異なる

    スマートスピーカーで音楽を聴くには、搭載されているAIアシスタントで使用可能なサブスク音楽配信を利用します。ここでは、Amazon Echoを一例に、サブスク音楽配信の楽しみ方をご紹介します。
    Amazon Echoで使えるサブスク音楽配信は、Amazonのサービスである「Amazon Prime Music」と「Amazon Music Unlimited」です。Amazonプライム会員として会費を払っていれば、100万曲以上の楽曲が聴き放題のPrime Musicが利用できます。もっと多くの曲を聴きたい場合は、6500万曲以上が配信されている有料の「Amazon Music Unlimited」を使いましょう。Amazonプライム会員は月額780円、非会員は月額980円という料金ですが、Echoユーザーには月額380円という格安なプランが用意されています。また、家族6人まで登録できるファミリープランは1480円と、こちらもお得なプランになっています。


    Amazon Echoは「アレクサ」というAIアシスタントを搭載しています。操作を開始するときは、「アレクサ」と呼びかけて、操作内容を伝えます。「アレクサ、(アーティスト名や曲名)をかけて」、「アレクサ、ボリュームを上げて」、「アレクサ、次の曲にして」など、さまざまな操作を音声だけでコントロールできます。また、「アレクサ、8時に起こして」と話しかければ、目覚まし時計代わりに使えて、アラーム音を自分の好きな曲に設定できます。

Amazon Echo SpotでAmazon Music Unlimitedを再生しているところ。アーティスト名や曲名で指定できるのはもちろん、お気に入りの曲を集めたプレイリストも再生できる。
Amazon Echo SpotでAmazon Music Unlimitedを再生しているところ。アーティスト名や曲名で指定できるのはもちろん、お気に入りの曲を集めたプレイリストも再生できる。

「スキル」を追加して他のサブスク音楽配信サービスも使える!

    スマートスピーカーは、「スキル」と呼ばれるさまざまな機能を、スマートフォンのアプリのようにして追加できます。Amazon以外の他社サービスである、「dヒッツ」や「うたパス」、「Spotify(有料版)」も追加機能として楽しめます。特におすすめなのがSpotifyです。楽曲数が多いのはもちろんのこと、厳選されたプレイリスト(選曲集)が魅力です。同じアカウントであれば、スマートフォン版やパソコン版のSpotifyと連携するので、手元のスマートフォンで聴きたい曲を探し、スマートスピーカー側のSpotifyで流すといったことができて大変便利です。
    音楽以外にも、ピカチュウとお話しができる「ピカチュウトーク」や、初音ミクとコミュニケーションができる「Hey MIKU!」などの遊べるスキルも多数用意されています。 また、アレクサに限らず、スマートスピーカー対応の周辺機器を追加購入すれば、エアコンや照明などの家電を音声でコントロールできるようになるのも大きな魅力です。

Amazon Echo SpotでSpotifyのスキルを追加したところ。
Amazon Echo SpotでSpotifyのスキルを追加したところ。
インターネット経由でラジオが聴ける「radiko」のスキル。ラジオ局の指定も音声でできる。
インターネット経由でラジオが聴ける「radiko」のスキル。ラジオ局の指定も音声でできる。

タッチパネル&高音質モデルに注目

    2019年はスマートスピーカーの普及がますます進みそうですが、Amazon Echo Spotのような、タッチパネルがあるモデルも各社から発売され始めています。タッチパネルタイプでは、LINEの通話やテレビ電話サービスが使える「Clova Desk」が新たに登場しました。
    また、スマートスピーカーの音質もチェックしたいところです。例えば、Amazon Echo Plus(第二世代)の音質は初期型よりも向上し、ノートパソコンやスマートフォンの小型スピーカーよりも格段に良い音がします。ソニーの「LF-S50G」やBOSEの「HOME SPEAKER 500」など、音響機器を販売するメーカーによる、こだわりの音質が楽しめるスマートスピーカーも注目です。

Amazon Echo Plus 第2世代(写真中央)は、低音をしっかり表現するためのウーファーが内蔵されており、迫力ある音が360度に広がる。写真右のEcho showは10インチのタッチパネルを備える。
Amazon Echo Plus 第2世代(写真中央)は、低音をしっかり表現するためのウーファーが内蔵されており、迫力ある音が360度に広がる。写真右のEcho showは10インチのタッチパネルを備える。

    スマートスピーカーは各社が普及を競い合っており、購入の際にはキャンペーンや期間限定セールなどを利用してお得に買うのがおすすめです。スマートスピーカーで音楽のある生活を楽しんでみましょう。

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