アニソン界のトップランナーであり、J-POP界きってのライブパフォーマーLiSA。今日も「目の前の君」に歌う
アニメファンから"LiSAッ子"へ
――で、その横アリ公演に限らず、この1年、LiSAさんはライブモードですよね? 新曲の発表は控えめに、その代わり国内だけでなくアジア各国も回るツアーを組んでいました。
昨年2枚のベストアルバム(2018年5月9日発表の『LiSA BEST -Day-』『LiSA BEST -Way-』)をリリースしたことが私の中では本当に大きなできごとで。やっぱりベストアルバムってミュージシャンの歴史の中で大きな意味をもつ作品だから、ライブでみんなに「出たよ!」って言いふらしたくなったというか(笑)。ベストを発売できたことをみんなとお祝いしたかったんです。
――それで昨年、国内外を飛び回った、と。国内公演が盛況だったのは想像に難くないんですけど、アジア公演はいかがでした?
アジアツアーは2回目だったんですけど、前回(2015年の『LiVE is Smile Always〜ASIA2015〜』)は、ライブ中に「あっ、お客さんはみんなアニメのファンなんだな」ということがはっきりわかっちゃったんですよ。
――それはなぜ?
みんな1コーラス目しか一緒に歌ってくれないから(笑)。
――アニメのオープニングやエンディングで流れるところだけ知っていた(笑)。
そういうこともあったから今回もちょっと不安でしたね。言葉も通じない私が、アニメでしかLiSAのことを知らない皆さんをどう楽しませよう? って。
――結果はいかがでした?
2コーラス目以降も一緒に歌ってくれました(笑)。
――おーっ! アニメのファンではなく、LiSAッ子(LiSAファンの通称)が集まってくれた!
さらにタイアップ曲じゃない曲も全部一緒に歌ってくれて。だからおっしゃるとおり「みんな、LiSAッ子になってくれた」「"アニメの曲"ではなく、"私"を待ってくれてた」ってすごく感激しました。
――アーティスト・LiSAがアジアにファンを広げることができた理由はなんだと思います?
やっぱりアニメファンの方の愛情が大きいからですね。アニメをきっかけにLiSAを知って、海外にいるにも関わらず、CDやライブを収めたBlu-ray / DVDで私のことを追いかけて「この曲を体感してみたい」「LiSAのライブを観てみたい」って思ってくれるようになったわけですから。もし私がなにかしたとするなら、そう思ってもらえるような楽曲作りとライブを積み重ねてきたことなんでしょうね。