「マイルド」ハイブリッドは「なんちゃって」扱いされるワケ トヨタプリウスはじめ「ストロング」との違い

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   ハイブリッドカーにはいろんな分け方がある。まず、マイルドとストロングの違いは、簡易的なハイブリッドと本格的なハイブリッドの違いだ。

   マイルドハイブリッドとはモーターの出力が控えめ(マイルド)なハイブリッドカーのことだ。ISGと呼ぶモーター機能付き発電機を搭載し、発進時などエンジンが苦手な領域をモーターがアシストする。エンジンをかけずにモーターで発進するが、ある一定の速度になるとエンジンが始動する。搭載するバッテリーも小さいのが一般的だ。

  • 日産オーラ(画像は日産公式ホームページより)
    日産オーラ(画像は日産公式ホームページより)
  • クロストレック(画像はスバル公式ホームページより)
    クロストレック(画像はスバル公式ホームページより)
日産オーラ(画像は日産公式ホームページより)
  • 日産オーラ(画像は日産公式ホームページより)
  • クロストレック(画像はスバル公式ホームページより)

「48Vハイブリッド」と呼ぶことも

   これに対してストロングハイブリッドは、文字通り力強いモーターとバッテリーを積んでいる。一般に発電用と駆動用のモーターを持ち、エンジンを停止したまま、一定の距離をモーターだけで走ることができる。

   このため、トヨタプリウスなど本格的なストロングハイブリッドから見ると、簡易的なマイルドハイブリッドは「なんちゃってハイブリッド」ともいえる。

   一般的な車載バッテリーの電圧が12Vなのに対して、マイルドハイブリッドのバッテリーはモーターを駆動するため48Vまで電圧を上げている。このため自動車メディアではマイルドハイブリッドを「48Vハイブリッド」と呼ぶことがある。

   しかし、本格的なストロングハイブリッドのバッテリーは、高出力のモーターを駆動するため、通常は200V以上だ。日本の自動車メディアはマイルドハイブリッドを「48ボルトカー」などと呼ぶが、ストロングハイブリッドを「200Vカー」などと呼ばない。

   これはマイルドハイブリッドが簡易的な「なんちゃってハイブリッド」であることを隠すため、敢えて48Vというマイルドな言葉に置き換えているのだと、大手自動車メーカーのエンジニアから聞いた。

姉妹サイト