国民民主党が2025年4月23日、元参院議員で元格闘家の須藤元気氏と元参院議員で医師の薬師寺道代氏の2人を、夏の参院選挙の比例代表に擁立する調整に入ったとする報道があった。
SNSでは、須藤氏の過去のワクチンをめぐる発言が、党の方針と反するのではないかとの指摘が相次いでいる。過去に国民民主党から出馬した医師も、怒りの声をあげている。
須郷元気氏(2020年撮影)。参院選への擁立報道が波紋を広げている(写真:AP/アフロ)
薬師寺氏は過去「医師としての活動に専念」で衆院選への出馬を断念
須藤氏は、総合格闘家として活躍したほか、パフォーマンスユニット「WORLD ORDER」のメンバーとしても活動している。
19年7月の参院選に立憲民主党から出馬し初当選した須藤氏は、20年の東京都知事選の対応をめぐり同党を離党し、無所属となった。24年4月の衆議院東京15区補欠選挙では3万票近くを集めたものの、次点で落選。同年10月の衆院選でも1,125票差の僅差で敗れた。
薬師寺氏は10年の参院選、11年の愛知県知事選にみんなの党公認候補として出馬するも落選。13年の参院選で初当選を果たした。
19年には自民党に入党し、次期衆院選への立候補を目指すことを発表。しかし、21年の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本業の医師としての活動に専念するとして出馬を取りやめた。24年10月の衆院選には自民党から比例候補として出馬するも、落選していた。
毎日新聞は23日、国民民主党が須藤氏と薬師寺氏をともに夏の参院選比例代表として擁立する調整に入ったと報じた。
SNSでにわかに注目を集めたのは、須藤氏による過去の発言だ。