身の危険を感じて自ら土下座した、と警備員は説明
ところが、男性は、「なぜ分からないんですか?」と警備員を詰問し、警備員は、「申し訳ありません」と謝罪して、再度デジタルサイネージの場所を教えた。
この男性は、その場所へ向かったが、警備員が無事に行けるのか確認しようとしたところ、男性は、大声を出して詰め寄って来た。警備員が男性をにらんでいると見られてしまったといい、警備員は、身の危険を感じて、その場で自ら土下座したというのが経緯だという。
「土下座しろと言われたわけではないと聞いており、自らの意思でしたということです。強要などはなかったと考えています。周囲にも警備員はいましたが、傍観していたとは聞いていません。その後に鎮静化しましたので、警備員は、特に報告しなかったということでした」
土下座した警備員は、警察に被害届を出す意向はないという。万博協会では、同様な事案の発生を防止する観点から、大阪府警の会場警察隊に今後の対応を相談している。
男性への警備員の対応については、こう説明した。
「駐車場の場所が分からないとして、デジタルサイネージを案内した対応は、適切だったと考えています。土下座については、特に定めていませんが、警備員が突発的に取った行動だと聞いています。これが適切かどうかについては、特に判断していません」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)