妻と娘を失った池袋暴走事故の被害者遺族・松永拓也さんが2025年4月19日、「妻と娘の命日を迎えました」とXで明かし、改めて思いをつづった。
「いつも、桜が咲く頃から悲しみが込み上げてきます」
松永さんはこれまで、交通事故で家族を失った遺族の団体「関東交通犯罪遺族の会」通称「あいの会」の副代表理事として活動を続けている。
18日には、妻の真菜さんと長女の莉子ちゃんと笑顔で写った写真を添え、「いつも、桜が咲く頃から悲しみが込み上げてきます。止めようとしても溢れてくる。それでも、命日が終わったら、出来る限り前を向いて生きていきたいと思います」と明かしていた。
事故の発生から6年という月日を迎えた19日、改めて自身の活動についての思いを明かした。
松永さんのもとには「『もう黙ってろ』『なぜ名前に事故名をつける必要があるのか』そんなご意見も目にしました」と一部から心ない声が寄せられたとしつつ、「戦争や震災、事件・事故のすべての語り部に対しても同じことになってしまいます。『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』という言葉を噛み締めています」という。
その上で、「かくいう私も、『交通事故で妻子を亡くす』という『経験』を通じて学びました」。