「普通にシートベルトしていなかったら体が浮き上がっていました」
こんな言葉とともに、フライト中の飛行機が大きく揺れる様子の動画がXに投稿され、その揺れの大きさに驚く声や、落ち着いた客室乗務員(CA)の案内を称賛する声が寄せられている。
この飛行機を運航したJ-AIRの親会社・日本航空(JAL)は、「大気が不安定な状況」だったことが原因と推測。CAの対応への反響には、「日頃より訓練を行っておりますので、安心してご搭乗ください」とコメントした。
CAの落ち着いた仕事ぶりに称賛「さすが」
動画を投稿したのは、YouTubeで旅行や乗り物の情報などを発信している、ひろむらさんだ。
動画には、ひろむらさんの前に座っている乗客の頭が揺れる様子や、CAの「引き続き、シートベルトは緩みのないようにしっかりとお締めくださいませ」といった落ち着いた案内が収められていた。カメラも大きくぶれており、揺れの大きさを表している。「自分の中では、人生で過去に経験がなかった程の大きな揺れ」だったという。
投稿には、「ヤバい、、怖すぎますね。。」「見てるだけで泣きそうな揺れです」など、揺れの大きさに畏怖する声や、「さすがCAさん。落ち着いたアナウンス」「こんなに揺れてる中でもCAのアナウンス聞くと不思議と安心する」など、落ち着いたCAの対応に言及する声もあった。
ひろむらさんによると、乗っていたのは、JALグループの航空会社・J-AIRが運航する、13日の隠岐空港15時5分発・伊丹空港15時50分着のJL2332便(エンブラエルE170型機)。76席を備える、比較的小型の「リージョナルジェット」と呼ばれる飛行機だ。 動画の大きな揺れがあったのは離陸から20分~25分が経過し、兵庫県上空を飛行しているときのことだったという。
当時の機内の様子について、「揺れ自体は予想されていたようで、すでにシートベルトサインがついていました。周りの方も落ち着いている様子で、カメラが回っていない間に前方で数名が悲鳴をあげてはいましたが、それ以外は落ち着いていました」と明かした。CAの対応についても、「非常に落ち着かれていて、CAさんの仕事ぶりは常人離れしているなと素直に感じました」と称賛した。
一方で、ひろむらさんの後方にはギャレー(厨房設備)があったといい、「その中にあるさまざまなものが音を立てていたのが印象的でした」と、揺れの大きさに言及した。
ひろむらさんは、この2年間は年間で100回以上飛行機に乗っているといい、
「これ以上激しい乱気流も実際にはあること、そしてそれでも飛行機自体が壊れたり落ちることはまずあり得ないことも知っていたので、恐怖心はほぼありませんでした。ただ、自分の経験では1番の揺れだったので、驚きはありました」
と振り返った。