兵庫県明石市元市長・泉房穂氏と元大阪市長・橋下徹氏が、大阪・関西万博をめぐりXで応酬を続けている。2025年4月15日には、泉氏が橋下氏に対して「そんなに自信があるのなら、政治家に復帰されてはいかがだろうか...」などと皮肉交じりに提言した。
泉房穂氏「万博のこととなると、随分とムキになるのだなぁ」
発端は万博開幕日の4月13日の橋下氏が更新したXだ。「一時は止めろ止めろの大合唱やった」と振り返った上で、「関係者の皆さんには感謝」と伝えた。最後に「万博止めろ!リングは世紀の無駄遣い!と叫んでいた元明石市長の泉房穂氏の政治センスのなさ、国家運営能力、政治家資質の欠如は天下一品やで」と、泉氏を批判した。
この内容を報じた記事を受け、泉氏も同日、Xを更新。「わざわざ名前まで出していただくこともないと思うが、"半年限定のリング"よりも"国民生活を支える"ためにお金を使うべきとの思いに変わりはない」と、万博、とりわけシンボルの大屋根リングの建設を非難した。
泉氏は、別の投稿では、橋下氏について「SNSになると急に人が変わったように、名指しで批判してくる」などとコメント。橋下氏の態度を批判していた。
その後も、橋下氏と泉氏はSNSで応酬を展開。橋下氏は14日、万博の「大屋根リング」を称賛するキャスターの辛坊治郎氏のX投稿を報じた記事を引用し、万博を批判する泉氏に次のように言及した。
「元明石市長の泉房穂氏は、リングは世紀の無駄遣いだ!中止せよ!と騒いでいた。先見の明も、経営能力も0。文句だけブー垂れている評論家が最適」
この投稿を報じた記事を受け、泉氏も同日、Xで反応。「万博のこととなると、随分とムキになるのだなぁとの感想」と記し、「そんなに万博が大切なら、政治家として万博の成功まで責任を果たせばよかったのに」と指摘した。
泉氏は15日、橋下氏に再び言及。「言い出しっぺゆえに万博に人一倍の思い入れがあることはわかるが、だったら万博の成功まで政治家として責任をもって最後までやり切るという選択肢もあったように思う」と述べた。
続けて、「政治の現場を離れて、はや10年。そんなに自信があるのなら、政治家に復帰されてはいかがだろうか」と提案している。