「もう日本じゃない!」自販機3台が無残に破壊 鎌倉海浜公園で窃盗事件、警察が捜査

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   神奈川県鎌倉市内の由比ガ浜にある「鎌倉海浜公園」で、自販機3台が破壊されていたとXで写真が投稿され、波紋が広がっている。

   3台とも、バールのようなもので現金投入口がこじ開けられ、無残な姿になっていた。その状況について、市の担当課などに聞いた。鎌倉署では、窃盗事件とみて捜査していることを取材に明らかにした。

  • 無残に破壊された自販機3台(写真は、児玉文彦鎌倉市議提供)
    無残に破壊された自販機3台(写真は、児玉文彦鎌倉市議提供)
  • 観光名所の由比ガ浜
    観光名所の由比ガ浜
  • 無残に破壊された自販機3台(写真は、児玉文彦鎌倉市議提供)
  • 観光名所の由比ガ浜

防犯カメラは、設置されていなかった

   自販機の破壊については、Xで2025年4月15日に写真が投稿された。

   それを見ると、3台とも、現金投入口の部分が壊され、内部がむき出しの状態になっている。自販機下の地面には、壊された部品の一部が落ちていた。奥に4台目も見えたが、こちらは壊された様子は見えなかった。

   この投稿は、広く関心を集め、13万件以上の「いいね」が付いている。

   無残な破壊状況を見て、「何これ?酷い・・・」「治安悪くなって、もう日本じゃない」「自販機が消えるのも時間の問題か」といった反応が相次いだ。

   観光客も多いこの場所で、一体何者がどんな手口で犯行に及んだのだろうか。

   海浜公園を管轄する鎌倉市のみどり公園課は15日、J-CASTニュースの取材に被害の状況を説明した。

   それによると、指定管理者の市公園協会の職員が13日朝にパトロールしていて、自販機の破壊を知った。すでに神奈川県警が立ち入り禁止のテープを貼った状態だったという。この日は、日曜日だったため、市では、翌14日朝に公園協会から報告を受けた。

   壊されたのは、公園中心付近の遊具があるゾーンにある飲料販売の3台で、アイス販売の1台は壊れていなかったという。3台はいずれも、各飲料メーカー所有の自販機で、公園協会が設置していた。防犯カメラは、設置されていなかったという。

「現金投入口の部分が壊されており、何の道具を使ったかは分かりません。いくら盗まれたのかも分かりません。過去には聞いたことがなく、市内の公園で被害に遭ったのは、今のところここだけです。目撃情報の連絡は、まだありません」

市議も「イメージが悪くなるので、早く解決して」

   今後について、鎌倉市みどり公園課では、こう説明した。

「各メーカーが被害届を出すか、警察とやり取りをしていると聞いています。自販機は、3台とも交換すると聞いており、指定管理者の判断で再設置するのではないかと思います」

   観光名所の由比ガ浜近くでの被害だけに、地元でも大きな話題になっており、児玉文彦鎌倉市議(公明)は4月14日、壊された自販機の写真をXで投稿して状況報告した。

   近くで勤めている人からこの日朝に自販機荒らしの連絡が入り、現場へ行ったところ、すでに警察の規制線が張られていたという。市のみどり公園課にも情報を伝えたといい、「鎌倉も治安悪化してます。行政も企業も個人も #防犯対策 が益々必要に...」と漏らしていた。

   自販機荒らしについて、児玉市議は15日、取材にこう話した。

「こんなことがありましたと、投稿とは別の写真を送って来られたので、びっくりしました。現場を見に行ったところ、パトカーが止まっていて規制線が張られていました。自販機のこんな破壊は、聞いたことがないですね。子どもたちも遊びますので、親が不安になると思います。鎌倉のイメージが悪くなるのも困りますね。早く解決してほしいと願っています」

   この事件について、鎌倉署では15日、取材に応じ、捜査状況を答えた。

   それによると、13日午前5時40分ごろ、付近を散歩中の男性が「自動販売機が数台壊されています」と由比ガ浜近くの滑川交番に来て届け出た。3台が破壊されており、同署では、「窃盗事件とみて捜査中です」と明らかにした。現金の被害額や犯行時間、容疑者関係などについても捜査中だとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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