外国人が驚く日本のゴミ出しルール 日本人にとって分別は当然、異文化摩擦どう避けるか

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「郷に入っては郷に従え」外国人も異文化理解を

   これに対して佐倉市は、「分別一覧表」を日本語・英語・中国語・スペイン語の4言語で配布し、自治会などの要望があれば、ごみ収集場所にルールを外国語で掲示するとし、「周知に努める」と答えている。

   清掃行政にくわしい立教大学の藤井誠一郎准教授は2024年1月、愛知県で外国人居住者の多い地区の可燃ごみ収集を体験した。ルールを無視したごみが多かったという。「日本人にとってはごみの分別は当然となっており、いわば日本の文化であると言える」「外国人であっても『郷に入っては郷に従え』の意識を持ち、自発的に異文化を学ぶ意思が芽生えてほしい。また、自治体としては、分別の案内だけでなく、分別する理由や意味を粘り強く説明し続けてほしく思う」。藤井氏は東洋経済オンラインに連載するコラム「ごみ収集の現場から」の中で、そう希望を述べている。

(ジャーナリスト 橋本聡)

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