「食味的にも、香り的にも」
味はどうなのか。
今回、放出されたのは、2024年(令和6年)産を中心に、価格の引き下げを目的に2023年(令和5年)産の古米も入れた。備蓄米の100万トンは毎年20万トンずつ買い足し、5年が過ぎたコメは家畜用の飼料用米として売却される仕組みだ。
江藤拓・農林水産大臣は、4月の第3週にはスーパーなどの小売店に並ぶことも付け加え、「これにより価格は落ち着いて、目詰まりが解消されることを期待している」と語った。
江藤大臣は売り出しを控えた2月14日の会見で放出米の味について「食味的にも、香り的にも、十分な品質を保っている」と自信を見せた。2023年産米も含め、わざと冷ましておにぎりにして省内で食べたが、「どれが6年産なのか、5年産なのか区別がつきませんでした。私も局長も課長、誰も区別がつかなった」
消費者の評判はどう出るか。
(経済ジャーナリスト 加藤裕則)