外国での迷惑行為は「やったもん勝ち」
こうした外国人の迷惑配信者が続出するのはなぜか。
まず配信者の収益は、再生数に左右される。大半の配信プラットフォームでは再生・クリック数が多い、話題の動画がおすすめされることが多い。
そのため、過激で下品な行動をとって炎上すれば、手っ取り早くバズることができる。注目されれば何でもいいのだ。
さらに迷惑系の人々が自国ではなく他国、とくに比較的治安のいいアジアの国々をターゲットにしているのは、街中で過激な行動をとっても致命的な反撃をされることも少ない。さらに、迷惑行為に対する刑罰も軽く、せいぜい国外退去で済む。
つまり、彼らにとっては「やったもん勝ち」の状況なのだ。
こうした迷惑系配信者の周りには、同類の仲間が多数存在しており、グループを組んでいる場合もある。またそれを支える視聴者も、その言動を武勇伝としてたたえるため、迷惑行為はエスカレートの一途をたどりつつある。
インバウンド需要が増加している「おもてなし」の国・日本。大阪・関西万博などのイベントを控え、こうした迷惑系配信者への対策は急務となっているのではなかろうか。