伊勢の名菓「赤福」。箱の中に並んだ赤福を付属の木の「さじ」で切り分けて食べるイメージを持つ人も多いだろう。しかし、そのさじが木製ではなく「紙製」になっているとして、SNSで話題になっている。
赤福の広報によると、2023年12月30日販売分からさじを紙製に変更した。購入者から「木製の風合いが好きだった」との声が寄せられたほか、担当者自身も「風情が若干欠けてしまう」と感じると話す。では、変更にいたった理由は何なのだろうか。
「あの木ヘラがええんよ」...惜しむ声も続々
「赤福のヘラが紙製になってるのショックすぎる」
25年4月6日、赤福の上に白いヘラ(さじ)が乗った写真とともに、このようなポストがXに投稿された。なお、赤福公式サイトには「さじ」と記載されており、さじが正式名称となる。
投稿したXユーザーのマサキサンチームさんは、紙製のさじについて「普通に食べにくいし切りにくいしもはや全く異なる食体験になってしまった」と感想を明かした。続けて、取り分ける用途としては「かなり分厚い牛乳パック的材質なので硬さは無問題、一方で縁のフィレットが甘いので剥がしにくさに拍車がかかった印象」、カトラリーとしては「手触りや重みの違いが木ベラと紙製で食べる味わいに影響を与える可能性がないとは言い切れず、木の香りの有無が影響する可能性もある」とその使いやすさについて言及した。
一方、「美味しいことには違いないのでこれからも赤福は買い続けますよ、大好きなので」と述べた。
投稿は11日までに7万超の「いいね」が付き注目を集め、「木の風味も含めての赤福の幸福なのに...」「あの木ヘラがええんよ」など、材質の変更を惜しむ声が上がった。一方、「言うほど使いにくいものでもなかった」といった意見も寄せられた。