Apple Intelligenceの日本語版がついに登場した。このAIモデルが特に力を入れるのが、文章を執筆する場面での活用である。
校正や書き直しだけでなく、文章の要約や要点の抽出などもできるようになった。日本はiPhoneユーザーの割合が多いと言われているが、Apple Intelligenceのローカライズ対応は日本国内のiPhoneユーザー、いや日本人にどのような効果をもたらすのか。
どんな文章でも、どんな演説でも、どんな会議でも、即座に要約されてしまう時代が到来するのだろうか。それをとても便利と感じる人もいれば、赤っ恥をかく人も現れるかもしれない。
「要約できない人」のスピーチは長い!
長い文章を要約することは、簡単なようで難しい。
何万文字にも及ぶ文章、または何十分という尺の演説の文字起こしの内容を隅から隅までチェックし、最も重要な点を抽出しなければならないからだ。
これができない人の話は、絶対に長くなる。「自分が本当は何を強調したいのか」が、自分で見えていないからだ。
たとえば、校長先生の朝のスピーチ、結婚式の新郎新婦の知人の挨拶、その他イベントの開会式での偉い人の挨拶。その話は起承転結の体を成しておらず、同じエピソードの繰り返しも多い......という場面に遭遇したことは一度や二度ではないのでは。
だが、そんなスピーチでも、iPhoneで録音して文字起こしを実行し、要約を実行すれば見事にまとめ上げてくれる可能性が高い。
日本では2025年4月1日、iOS18.4のアップデートで、日本語に対応した「Apple Intelligence」は、文章作成の場面を強く想定したAIプラットフォームだ。Appleの公式サイトでも「知能を備えた新しいツール。書くために生まれました」と言い切っている。