韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)が2025年4月10日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属するキム・ヘソン内野手(26)の特集記事を公開し、キムの大リーグ昇格を猛プッシュした。
3Aでは好調...打率.308、OPS.873
キムは現在、マイナーリーグ3Aでプレーしており、9日に米テキサス州で行われた試合で、6打数3安打3打点2盗塁の活躍を見せた。2割台だった打率は.308にまで上昇し、出塁率と長打率を合わせたOPSも.823から.873まで上がった。
キムは昨オフ、ポスティングシステムを利用してドジャースに入団。堅実な守備を誇るユーティリティープレイヤーとして期待され、3年総額1250万ドル(約18億7000万円)で契約を結んだ。
韓国プロ野球(KBO)リーグでは、21年シーズンから4年連続で打率3割超えを達成するなど、ミート力に定評があったものの、オープン戦では極度の打撃不振に。守備でも精彩を欠き、実力者揃いのチームで存在感を示せず、マイナーで開幕を迎えた。
早期の大リーグ昇格を目指す中、3Aでの打率3割超えを受け、地元韓国メディアでは、大リーグ昇格への期待が高まっている。
「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、キムのライバルとなるアンディ・パヘス外野手(24)に焦点を当て記事を展開した。
「パヘスは大リーグレベル以下のプレーを続けている」
同メディアは、「現在、ドジャースの大リーグ・ロースターで誰が危機的状況に置かれているか? それはセンターのアンディ・パヘスだ。シーズン序盤において、ドジャースの最弱ポジションはセンターだと言われている。パヘスが攻守にわたって大リーグレベル以下のプレーを続けているからだ」と指摘した。
シーズン開幕からセンターのレギュラーとして試合に出場するパヘス。12試合に出場して打率.162、1本塁打、1打点と振るわず、出塁率と長打率を合わせたOPSは.581だ。強打者が揃うチームにおいて、存在をアピールできないでいる。
「スポーツ朝鮮」はキムとパヘスの入れ替えに期待を寄せるが、米メディアもその可能性に言及している。
スポーツメディア「スポーツ・イラストレイテッド」(ウェブ版)は、打撃不振のパヘスがマイナーに降格する可能性があるとし、「キム・ヘソンが昇格するとなれば、キムがセカンドに入り、(トミー)エドマンがセンターに回るだろう」と予想した。
韓国の「逸材」キムの大リーグ昇格はいつになるのか。今後の動向に注目が集まる。