日本野球機構(NPB)が大リーグで注目されている「魚雷バット」導入に向けて、前向きな姿勢を見せた。複数のスポーツ紙が2025年4月8日に報じた。
NPBでは近年「投高打低」の傾向
スポーツ紙の報道によると、NPBとプロ野球12球団による実行委員会が7日に都内で開催され、「魚雷バット」導入に向けた話し合いが行われた。
近く規則委員会を開き、5月の実行委員会で承認されれば導入されるという。
「魚雷バット」は、ヘッド部分が細くボウリングのピンにも似た新型バットで、その形状から「魚雷」の名が付けられたという。
大リーグでは今シーズンから導入され、ニューヨーク・ヤンキースの複数の選手が「魚雷バット」を使用して本塁打を放ったことで、「飛ぶバット」として大きな注目を集めた。
日本のプロ野球は近年、「投高打低」の傾向にあり、「飛ばないボール」が話題になっていることから、「魚雷バット」の登場は野球ファンに大きな衝撃を与えたようだ。
「飛ばないボール」の影響からか、24年シーズンは、打率3割を超えた選手は、セ・リーグでは、タイラー・オースティン内野手(DeNA、33)とアルベルト・サンタナ(ヤクルト、32)の2人。パ・リーグは近藤健介外野手(ソフトバンク、31)だけだった。
本塁打に目を向けると、セ・リーグは村上宗隆内野手(ヤクルト、25)の33本がトップで、2位は岡本和真内野手(巨人、28)の27本、3位はオースティンの25本だった。