プロ野球日本ハム、ダイエー、中日、巨人で投手としてプレーし、NHKで野球解説を務める武田一浩氏(59)が、2025年4月6日にユーチューブを更新し、大リーグのロサンゼルス・ドジャースの来シーズンの戦力補強に関して私見を述べた。
「マンシーはだいぶ年齢いっている」
ドジャースは昨オフ、ロッテからポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦した佐々木朗希投手(23)を獲得。大谷翔平選手(30)、山本由伸投手(26)に加え、3人目の日本人投手が誕生した。
佐々木は3月19日に東京ドームで行われたシカゴ・カブス戦で大リーグデビューを飾り、先発ローテーションの一角として、4月6日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で2度目の先発マウンドに上がった。
24年シーズンからドジャースでプレーする山本は、先発の柱としてチームを支え、主砲・大谷をはじめとする日本人3選手がそれぞれ存在感を示している。
他の大リーグ球団に比べ「日本色」が強いドジャースだが、武田氏は「ドジャースはこれから日本人を取るだろう」と予想し、25年オフにドジャースに入団する可能性のある具体的な選手名を挙げた。
「バッターでは、岡本(和真=巨人)、村上(宗隆=ヤクルト)がポスティング(システム)で(大リーグに)行くわけでしょ。村上なんか行きやすいよね。ドジャースあるよね。なんでかというと、サードが(マックス)マンシーだから。(マンシーは)だいぶ年齢いっているから、(村上を)取る可能性ある」
「村上や岡本がドジャースに行けるんじゃないか...」
武田氏が名前を挙げた村上は、25年オフにポスティングシステムを利用して、大リーグに挑戦することを表明している。一方の岡本は、明言こそ避けているが、村上同様、25年オフにポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦する可能性がある。
村上、岡本の守備はサードが「定位置」で、ドジャースではマックス・マンシー内野手(34)がレギュラーを張っている。マンシーは18年からドジャースでプレーし、25年8月に35歳の誕生日を迎える。
今シーズンのマンシーは、開幕から打撃不振に陥っている。10試合に出場して打率.176、2打点、本塁打ゼロ。3日のアトランタ・ブレーブス戦では、2つの悪送球でピンチを招き、守備での不安を露呈した。
このような状況を踏まえた上で、武田氏は25年オフのドジャースの戦力補強について、こう分析した。
「(3日のブレーブス戦で)マンシーが2回暴投したから、村上や岡本がポスティングでドジャースに行けるんじゃないかなって。(マンシーは)結構、年齢がいっていて、去年も半分くらい故障していたから、年齢的にも(村上や岡本を)取っておいてほうがいいというのはあると思う。(ドジャースが村上や岡本を獲得する)可能性はある」
25年シーズンが日本での最後のシーズンとなる村上は、上半身のコンディション不良のため開幕から出遅れ、現在、ファームで調整中だ。一方の岡本は、9試合の出場し、打率.375、2本塁打、7打点と好調なスタートを切っている。