元参院議員のガーシーこと東谷義和氏が、2025年4月5日に実業家の三崎優太氏のYouTubeチャンネルに出演し、23年6月に滞在していたドバイから帰国した際に起こった出来事について明かした。
「海外の異国の地で、砂漠に捨てられて終わるんだ」
暴露系YouTuberだったガーシー氏は22年7月の参院選で当選し、参院議員になったものの、当時滞在していたアラブ首長国連邦(UAE)からは、詐欺容疑での逮捕のおそれがあると主張して帰国しない状態が続いていた。一方、国会を欠席し続けたことによる「公開議場における陳謝」の欠席を経て、23年4月には参院懲罰委員会で除名が決定していた。
その後、5月4日に国際手配されていたガーシー氏をUAEが国外退去処分とし、帰国したガーシー氏は逮捕されることに。報道で、4日朝に現地当局から「帰国させる」と連絡があったことが明らかになっていた。
一方、三崎氏のYouTubeに出演したガーシー氏は、一部で報じられていたUAEからの「自主帰国」について、「簡単に言うと誘拐されたというか。拉致されて日本に帰ってきた」と明かした。
ガーシー氏によると、「拉致」された際に15人ほどから暴行を受けたといい、「車から引きずり下ろされ、暴力でボコボコにされ、最終的に後ろ手錠かけられ、車のトランクに積み込まれた」と説明した。
また、その後車で運ばれたといい、「殺される」と感じたガーシー氏は「やりすぎたな」「海外の異国の地で、砂漠に捨てられて終わるんだ」と覚悟したとのこと。また、母親を想って泣いてしまったといい、「そのあとは恐怖心というよりも、一発で殺してほしいなって」と心境を説明していた。
「俺これ......逃げられるんちゃうの?」
一方、予想に反してガーシー氏はイミグレーションで下ろされて、出てきたスタッフに手錠を外してもらえたという。その後、政府の人間が待機している部屋に案内され、政府から来たという2人組に「あなたは日本のパスポートがなくなったから強制送還します」と告げられたと説明した。
これに対し、ガーシー氏は、以前に弁護士やイミグレーションに「ビザが残っていればこの国から出されることはない」と言われたと反論し、YouTubeをやめれば身柄の安全を保証すると言われたと訴えたものの、「UAEにはそんな法律はない」と言われ、帰国せざるを得なくなったとした。
また、その後はUAE側の監視も日本の警察の捜査員の監視もなく空港に置き去りにされたとして「俺これ......逃げられるんちゃうの?」と感じたとのことだが、「もう1回逃げたら殺されるわ」と感じ、帰国を決めたことを話した。
その後、成田空港に到着した際に日本側の警察に身柄を確保された。突然の帰国の理由について聞かれ、拉致されたことを話したところ、日本側の刑事も「そんな映画みたいなことあるんですか!?」と驚いていたという。