韓国メディア「スポータルコリア」(ウェブ版)が2025年4月7日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属するキム・ヘソン内野手(26)の大リーグ昇格をめぐり、チームの起用法に不満を噴出させた。
「第3の捕手」が大リーグに昇格
韓国出身のキム・ヘソン内野手(26)は昨オフ、ポスティングシステムを利用してドジャースに移籍。堅実な守備が売りのユーティリティープレイヤーとして期待されるも、オープン戦で打撃不振に陥りマイナーで開幕を迎えた。
韓国プロ野球(KBO)リーグでは、21年シーズンから4年連続で打率3割をマーク。ゴールデングラブ賞を4度受賞し、21年には盗塁王のタイトルを獲得するなど、「走攻守」が揃った韓国を代表する選手だ。
地元メディアは、キムの早期大リーグ昇格を待望するものの、ここまでチャンスはめぐってこない。
4月5日には、右足首を負傷したフレディ・フリーマン内野手(35)が、10日間の負傷者リスト(IL)に入ったため、チームはハンター・フェドゥシア捕手(27)を3Aから大リーグに昇格させた。
フェドゥシアは、ウィル・スミス(30)、オースティン・バーンズ(35)に続く「第3の捕手」ということになる。米メディアの中には、フリーマンの代替としてキムを候補に挙げるメディアもあっただけに、キムにとっては昇格の大きなチャンスでもあった。
マイナーで打率.273、6打点、本塁打ゼロ
このような背景もあり、「スポータルコリア」は、今回のフェドゥシアの昇格を批判的な論調で報じた。
「こんなことならなぜ上げたのか...キム・ヘソンを出し抜いて昇格したフェドゥシア、2試合連続で出場していない」などのタイトルで記事を展開した。
同メディアが指摘するように、フェドゥシアは大リーグ昇格後、試合に出場していない。5日のフィラデルフィア・フィリーズ戦は、スミスが先発マスクをかぶり、6日の試合はバーンズが先発した。「第3の捕手」ということもあり、ベンチが続いている。
今回、大リーグ昇格が見送られたキム。地元メディアによると、マイナーリーグでは、8試合に出場して打率.273、6打点、本塁打ゼロ。出塁率と長打率を合わせたOPSは.823で、現在5試合連続ヒットを放ち、大リーグ昇格をアピールしている。