備蓄米放出でもコメの価格が下がらない ご飯の代わりに安くて健康になる乗り切り方伝授

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   政府備蓄米が市中に出回り始めたが、小売り価格は期待されたほど下がっていないようだ。備蓄米をブレンドした複数原料米は、税込み3500~3800円と銘柄米と比べて500~1000円安いが、置いているスーパーは少ない。ネットショップ、ディスカウントストア、ふるさと納税を利用すれば安く購入できるようだが、送料がかかったりして、かえって高くなったりする。

   こうなったら食べるお米の量を少なくするしかない。いい知恵はあるか。あります。生活情報誌「ESSE」のウェブサイト「ESSE online」が「『コメ問題』を乗り切る工夫」を紹介している。

  • 備蓄米が出回り始めたが小売価格は期待ほど下がらず
    備蓄米が出回り始めたが小売価格は期待ほど下がらず
  • 今は賢い人が麦を食う?
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冷蔵庫に残っている野菜を使おう

   まず、「お米の代替にパン・麺」という知恵だ。ごはん1膳(150グラム)は5キロ4500円のお米ならおよそ59円。6枚切りの食パンは170円前後なので2枚で約56円。パンの朝食のほうがやや安い。冷凍うどんは安売りスーパーで5食入り200~250円で、1食40~50円とかなり安い。

   知恵の2つ目は「野菜たっぷりのおかずメイン」の食事だ。冷蔵庫に残っている野菜を使ってラタトゥイユや野菜炒めを作る。これだけで結構おなかいっぱいになるから、ご飯は少なめになる。健康にもいい。

賢い人は麦を食う?

   3つ目の知恵は「玄米や雑穀を取り入れる」というのだが、これはあまりメリットはなさそう。玄米は流通量が少なく、もともと白米より高いいうえ、コメ不足なので玄米も同じように値上がりしている。そこで、麦ごはんはどうか。コメと大麦を混ぜて炊くのだが、コメ7~8割、大麦2~3割だと、白米だけのごはんと食感は変わらない。大麦は1キロ500~700円なので、麦3割の麦ごはんなら1膳53円。白米より6円前後も安い。

   麦は食物繊維が多く、ミネラルやビタミンも豊富で、食事のバランスとしては、普段から麦ごはんがおすすめという料理専門家もいる。

   かつて、「貧乏人は麦を食え」と言い放った首相がいたが、今は賢い人は麦を食う時代になったのである。

(シニアエディター 関口一喜)

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