2025年のセンバツは6年ぶり17回目出場の横浜(神奈川)が決勝戦で智弁和歌山に11―4で快勝し、19年ぶり4回目の優勝を果たした。
神奈川大会、決勝で2年連続敗れた横浜高校
横浜の強みは攻守でスキがないことだ。投手陣は織田翔希、奥村頼人を中心に決勝までの全5試合を継投策で勝ち上がり、打線も切れ目がなくどこからでも得点が入る。
昨秋の明治神宮大会を制したのに続き、秋春連覇を達成。公式戦の連勝を20に伸ばし、エースの松坂大輔擁する先輩たちが1998年に達成した甲子園春夏連覇を目指す。だが、その道は決して簡単ではない。
神奈川県予選は全国で屈指の激戦区と呼ばれている。
かつては「神奈川を制する者が全国を制す」と評されたことがあったが、とりわけ準々決勝以降の戦いは非常にハイレベルだ。横浜は22年に夏の甲子園に出場したが、その後は決勝で2年連続敗れている。
23年は慶応と対戦し、9回まで2点リードと試合を優位に進めていたが、エース左腕の杉山遥希(現・西武)が渡辺千之亮に逆転3ランを被弾。土壇場で試合をひっくり返された。5年ぶりに甲子園に出場した慶応は107年ぶり2度目の全国制覇を飾っている。
昨年の決勝戦は東海大相模と激突。互いに点を取りあうシーソーゲームで2点をリードしたが、8回に一挙4点を奪われて力尽きた。
「各校が『打倒・横浜』に燃える」
「横浜の戦力が充実していますが、1発勝負のトーナメントは何が起きるかわかりません。東海大相模、慶応、桐光学園、横浜創学館のほか、日大藤沢、桐蔭学園がダークホースになります。今年のセンバツに出場した横浜清陵も自信をつけたでしょう。各校が『打倒・横浜』に燃える中、包囲網を突破できるか。甲子園を勝ち抜くのと同じぐらい難しいです」(神奈川県の野球を取材するライター)
夏に向けての戦いは、すでに始まっている。(中町顕吾)