「無理しなくてもいい」と言われたら、どんな気持ちになりますか? 肩の力が抜けて、楽になる人が大半かもしれません。でも、逆にモチベーションが下がる人もいます。
「そんな言い方をするなら頼まないでほしい」
たとえば、責任感が高くて、仕事もできると評判も高いCさん。上司から「ちょっと厄介な仕事を誰かにお願いしたいのだが、できる奴はいないか?」と、投げかけがありました。Cさんは「自分がやります」と手をあげ、前向きに仕事に取り組みました。
ところが、頑張るCさんを見た上司からの一言は「無理しなくていい」。その言葉を聞いて、Cさんの気持ちはガクンと下がってしまいました。
「大変な仕事を引き受けたのだから無理して当たり前。そんな言い方をするなら頼まないでほしい」
そう思ったわけです。つまり、同じ言葉を投げかけても相手の受け止め方は違う。さらにいえば、矛盾をはらんでいると相手が感じればモチベーションが下がるのは当たり前です。
矛盾とは、前に言ったこととあとに言ったこととが一致しないこと。一般に、理屈として二つの事柄のつじつまが合わないことを指します。
そんな矛盾に気づかないのは時代遅れ=昭和な存在なのかもしれません。
昭和には矛盾のある発言が多少は容認されていた気がします。具体的には会社の上司とか、立場が上であれば、矛盾のある発言でも、許容された。「真意はどこにあるのか?」と周囲が深く考えてくれた。
でもそれは、徐々に許されなくなり、部下たちから「矛盾していませんか?」と突き上げられるようになり、存在は減少していきました。