車両基地はアニメの聖地、不法侵入続出で「とても困ってます」 天竜浜名湖鉄道に実情を聞いた

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   静岡県内でローカル線を運行する天竜浜名湖鉄道(浜松市)が、車両基地への不法侵入が相次いでいると公式Xで投稿し、こうした行為を止めるよう訴えている。

   車両基地の一部は、国の登録有形文化財になっており、アニメの聖地としても知られている。一体何者が何の目的で、勝手に入っているのだろうか。

  • 人気の転車台がある車両基地(写真は、天竜浜名湖鉄道提供)
    人気の転車台がある車両基地(写真は、天竜浜名湖鉄道提供)
  • 転車台ツアーのチラシの一部
    転車台ツアーのチラシの一部
  • 人気の転車台がある車両基地(写真は、天竜浜名湖鉄道提供)
  • 転車台ツアーのチラシの一部

国の文化財に一部が指定され、エヴァの聖地でも知られる

   この車両基地は、本社のある天竜二俣駅から200メートルほど離れた車両区内にある。機関車を方向転換する転車台や総木造の扇形車庫などは、文化財に指定されており、国鉄時代のノスタルジックなムードが漂っている。

   2021年に公開されたアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」では、主人公の碇シンジが傷ついた心身を癒やす「第3村」のモデル地になっており、映画では、転車台のシーンも登場する。

   車両基地への不法侵入については、天竜浜名湖鉄道の公式Xが25年4月2日、「お願い」と題して投稿し、「不法侵入者が多過ぎてとても困ってます」と訴えた。

   その投稿内容や同社がJ-CASTニュースの取材に答えたところでは、以前から不法侵入は、月に数件あったが、3月下旬からは、毎日のように車両基地に1つある入口から勝手に入る人が現れるようになった。

   その状況について、同社の常務は4月3日、取材にこう明かした。

「車両の整備をしているときに、勝手に入ってくるのを見かけます。夜ではなく、昼間です。こうした方には、注意して出て行ってもらっています。注意しても何度も来られるようでしたら、警察に相談することもあると思います」

転車台ツアーの影響で軽い気持ちで入る人が増えた?

   なぜ最近は勝手に入る人が増えたかについて、こんな見方を示した。

「『転車台&鉄道歴史館見学ツアー』の広告を3月下旬に沿線の駅3か所で掲示し、『車両基地を見に行こう』と呼びかけた影響かもしれないと考えています。それまで車両基地を知らなかった人が、グーグルで検索するなどして見に行こうとなったのではないかということです」

   天竜浜名湖鉄道の公式サイトによると、このツアーは、予約不要で天竜二俣駅の待合室に集合し、毎日1~2回の決まった時間に有料で実施している。

「たとえツアーの時間であっても、勝手に入ってはダメです。ガイドの誘導による団体行動で車両基地を見学することになっています。勝手に入る人の目的は、お聞きしていませんが、観光であったり、車両やエヴァゆかりのものを見たいであったりなど、様々だと思います。軽い感じで初めて来ておられるようですので、警察の巡回をお願いするまではまだ考えていません」

   公式Xでは、注意喚起の看板を4か所に設置しているとしており、「車両基地を見学可能な時間は決まってます。見学時間以外はご遠慮いただきますようお願い申し上げます」と呼びかけている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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