「(中居氏は)独身だったのがねえ......」――2025年3月31日に公表されたフジテレビ第三者委員会の報告書には、タレント・中居正広氏の性加害の実態や罪悪感のなさが生々しく書かれていたが、タレントの武田鉄矢さんは中居氏の無定見の理由をそう指摘した。
谷原章介「自分を律すること、凄く大事」
フジテレビ系の新情報番組「サン!シャイン」のスペシャルキャスターとして4月1日に初登場した武田さんは、MCの谷原章介さんから「自分の立場が上がれば上がるほど、なにか意図せずに言った一言で周りに大きな影響を与えることがあります。自分を律すること、凄く大事ですよね」と問いかけられた。中居氏がフジテレビの編成部長に飲み会に女性アナを連れてくるように連絡したり、自分の強い立場を利用して女性アナに性関係を迫ったことについてだ。
武田さんは「そうですね。その時に誰かそばにいるかいないか、それがわりと運命の分かれ道になるんですよ」と言い、「彼の場合はね、やっぱり独身だったというのがね。もう一つ親身な身内がいれば、ずいぶん態度は変わっただろうと思います」と話した。
最後はおちゃらけで締める
そうだろうか。中居氏は52歳、芸能界に入って40年近くたつ。何本ものレギュラー番組を持つそんな大御所が、注意してくれる奥さんがいなかったから性加害を犯すような不届き者になってしまったという武田さんの解説は、説得力にかけはしまいか。
さらに、番組のエンディングでは、「生まれ変わるためには一度死なねばなりません」という偉人の言葉を披瀝しながら、「生まれ変わるためにフジテレビ。どうぞ乞うご期待でございます」とおちゃらけてみせた。武田さん、事の重大さが分かっていない印象である。
(シニアエディター 関口一喜)