日本航空(JAL)は2025年3月28日、国際線ラウンジの人気メニュー「JAL特製オリジナルビーフカレー」の販売累計100万食を記念したイベントを都内で開いた。
元々は、ビジネスクラス利用者や上級会員など、ラウンジを利用できる人しか食べられなかったが、コロナ禍を機に通販でも売り出された。イベントには、ラウンジ利用のたびにカレーを食べるという、俳優の松下奈緒さん(40)が登場。「食べないと旅立てない」などと魅力を熱弁した。
「ラウンジに入らないと食べられない」→「今は買えますから大丈夫です!」
「JAL特製オリジナルビーフカレー」は、07年に成田空港で提供が始まった。10年に現在の味わいのベースができ、レシピに改良を重ねている。大ぶりにカットされたビーフの食感や、独特なスパイスの香りが人気で、「門外不出の味」と呼ばれたこともあった。一部では熱心なファンもいる。
通販が始まるきっかけになったのはコロナ禍だ。国際線に乗る機会がなくなり、ラウンジでカレーを食べる機会がなくなったことを残念がる声も出ていた。20年6月には、成田空港近くの古民家レストラン「ダイニングポート御料鶴(ごりょうかく)」でも食べられるようになった。さらに、グループ内商社のJALUXが20年8月にマイレージ会員向けに公式通販サイトで発売し、10月には対象を一般客に拡大。11月まで販売した。21年に販売が再開され、数日で完売する人気ぶりが話題になった。
当初は1キロ入り(5食分)を2袋セットで6000円(税込)で販売していたが、23年2月には1食分200グラムの包装で販売をスタート。今は5食5400円、11食10800円で販売している。通販以外では、羽田空港内の店舗「JAL PLAZA FLIGHTSHOP」でも買える。
松下さんはラウンジに行った時は、カレーを食べるのが「ルーティーン」だと明かした。通販も1キロ入りで販売されていた頃から愛用しているといい、記者から「ラウンジに入らないと食べられない。庶民的には、ちょっと壁の向こうの......」という質問が出ると、すかさず「今は買えますから大丈夫です!」とフォローしていた。
「やっぱり大きいお肉がゴロゴロ入っているというのが」
松下さんによると、「シンプルだけど、すごくいろいろな味がする」。味わいについて
「甘みもあるし、ちょっとスパイスも効いていて、ちょっと酸味もあったり、1番はやっぱり大きいお肉がゴロゴロ入っているというのが、やっぱりビーフカレーだなあっていう......」
などと熱弁し、「食べないと旅立てない、というところがある」と話していた。
旅立つ直前はカレーを食べるという松下さん。旅行先で食べたい、リピートしたいものを聞かれると、台湾のルーローハン(魯肉飯)を挙げた。台湾に行くたびに台北の繁華街・西門町の人気店、天天利美食坊を訪れるといい、
「魯肉飯の上に目玉焼きが乗っているんですけど、その目玉焼きをずっと焼いているおじちゃんを見ているのもすごく好き。雰囲気を含めて『旅に来たな』という感じがします」
と笑顔を見せた。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)