市民の安全と治安を守る警察官。その信頼を揺るがす不祥事が、鹿児島県警で相次いでいる。この2年ほどで、県警の警察官たちによる信じがたい不祥事が、次々と明るみとなっているのだ。
強制性交容疑で県警本部の巡査長逮捕の事案も
2023年3月、鹿児島中央署の巡査が薬物を譲り受けた疑いで、麻薬特例法違反容疑で逮捕された(以下、階級・役職などはすべて当時のもの)。同年5月には、姶良署交通課の巡査部長が交通事故40件の捜査書類を偽造したことが判明、停職処分となった。
10月には13歳未満の少女と性交した強制性交容疑で県警本部の巡査長を逮捕(懲戒免職)。24年4月には県警本部公安課課長補佐の警部が、不同意わいせつの疑いで逮捕され、停職6か月の処分を受けた。
24年5月には枕崎署の巡査部長が逮捕され、約4年間で80回以上の盗撮を行ったことが判明、停職3か月の処分を受けている。巡査部長は依願退職、同年9月に有罪判決を受けた。また、のちに県警内部の連絡ミスで一時捜査が中断、その間にも犯行が行われていたこともわかっている。
また、23年2月、霧島署の巡査部長がクリーニング店の女性にストーカー行為をしたとして、同年10月に書類送検された。その後不起訴となり、巡査部長は口頭厳重注意となった。
霧島署では別の巡査長によるストーカー行為も判明。巡回連絡簿を悪用しての行為だったが、被害女性が事件化を望まなかったとして立件はされず、刑事処分もなかった。