2025年春のセンバツで新しい風を吹き込んだのが、創部4年目で甲子園初出場を果たしたエナジックスポーツ高等学院(沖縄)だ。
「判断力を上げることで相手のスキを突き、試合を優位に」
1回戦で至学館(愛知)に8-0と快勝した。その野球スタイルは独特だ。神谷嘉宗監督はベンチからサインを出さず、打者と走者がアイコンタクトして盗塁、犠打、ヒットエンドランなどを積極的に仕掛ける。
2回戦は優勝候補の智弁和歌山(和歌山)に4-9で敗れ、ベスト8入りを逃したが、2回以降は毎回走者を出して6盗塁と機動力を発揮。ノーサイン戦法で相手を揺さぶる戦術は大きな可能性を感じさせた。
「ノーサインは監督に依存せずに選手の考えを尊重した形ですが、実際に機能するかというと非常に難しい。エナジックスポーツは選手の技術が高いだけでなく、コミュニケーションを密にとっているのでしょう。身体能力で劣っていても判断力を上げることで相手のスキを突き、試合を優位に進める。時代を先取りした野球で参考になる部分が多かったですね」(関東圏の高校の指導者)