「かなりの恥さらし」制作途中のイラスト掲載で作家怒る 万博ガイドで出版社がミス、発行の協会も「責任は当然ある」

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「どんだけ杜撰な仕事してるんだよ」「本当に懸念だらけ」

   それによると、青山さんに下書き段階のイラストを写真に撮って送ってもらい、ページデザインの制作に使用した。しかし、校正の過程で、印刷会社とのデータ確認が不十分だったため、その後に預かった完成版に差し替えることなく発行してしまったという。また、イラストには、編集者が書いた文章に一部誤りがあったとして、これも合わせて訂正した。

   制作途中のイラストを掲載したことについて、ネット上では、「これは経験あるな」との声も出たものの、厳しい意見が多い。「どんだけ杜撰な仕事してるんだよ」「お粗末としか言いようがない」といった声のほか、「関西万博 本当に懸念だらけ」などと今後を危ぶむ向きもあった。

   イラストを手がけた青山さんは、協会などから謝罪が出ると、「半年続く博覧会ですから、開催前の失敗が払拭されるくらいの成功を切に祈ります」とXでフォローしていた。

   協会の広報報道課は3月28日、J-CASTニュースの取材に対し、青山さんから2月5日に制作途中の画像が下請けの編集プロダクションに送られ、完成品は同10日に届いたとJTBパブリッシングから聞いたと明かした。そのうえで、「作者の方の完成品を元来載せるべきところ、途中段階のものを載せてしまって申し訳なく思っています。ご購入された方にきちんと見せられなかったことも、お詫びしたいです」と話した。

   公式ガイドを巡っては、3月21日にも別の誤りがあったとして、JTBパブリッシングが公式サイトで謝罪したばかりだ。協会によると、国連の旗の色が違っていたほか、イスラエルやパレスチナの首都についての注釈で誤記があったという。協会では、「公募して委託した出版社で起きたことについて、私どもの責任は当然あると認識しています」と自らの非も取材に認めた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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