年齢の壁「35歳転職限界説」を気にせず、チャレンジし続けよう
――なるほど。大いに納得です。同じミドル世代でも40~50代の男女はそれぞれに目指す道が違うようですね。研究者として転職を目指すミドル世代にアドバイスとエールをお願いします。
嘉嶋麻友美さん 40~50代の転職率は上昇しています。また、働きたい年齢の上限も年々上昇傾向にあります。従来いわれ続けていた年齢の壁「35歳転職限界説」が解消されつつあります。かなえたいライフキャリアもワークキャリアも、以前よりもかなえやすくなっています。
しかし、転職市場での可能性がさらに広がる一方で、企業側では経験者ニーズが高い状態にあることにも留意していただきたいです。
そのため、同業種・同職種への転職を行い、今のスキルをより蓄積していくにしても、新しい業種や職種にチャレンジし新しいキャリアやスキルを身につけていくにしても、どちらにしてもこれまでにつちかったスキルや経験は若手にはない強みの一つとして、丁寧にキャリアの棚卸しを行なうことが大切です。
自身のさらなるスキルアップを目指して学び続けていくことで、転職市場での価値をより高めて、理想のキャリアをかなえていただきたいです。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)
【プロフィール】
嘉嶋 麻友美(かしま・まゆみ)
マイナビキャリアリサーチラボ研究員
2018年株式会社マイナビ入社。転職情報メディアの営業として、北陸・近畿エリアで350社以上の企業の中途採用のサポートを行なう。その後現職に。主に中途・非正規雇用に関する調査を担当。女性のキャリア形成や人的資本管理に関心が高い。