2025年3月11日に発生した、動画配信サービス「ふわっち」の女性ライバーが刺殺された事件をめぐり、被害者の女性の婚約者を名乗る男性がYouTubeチャンネルを開設。最初に投稿した動画は削除されたものの、再び動画を投稿した。
「とはいえこれで僕がヘイトを買うし」
「最上あい」を名乗り配信を行っていた佐藤愛里さんが被害者となったこの事件。事件後、佐藤さんが、逮捕された高野健一容疑者から借金をしていたこと、高野容疑者が佐藤さんに返済を求めて訴訟を起こし、支払いを命じる判決が出ていたものの、佐藤さんは3万円を返済したあとに連絡を絶ったことが報じられていた。
一方、事件が発生した11日に、最上さんの婚約者を名乗る「油井大顕」さんがXアカウントを開設。また、自らふわっちで配信したり、ほかの配信者の生配信に出演し、事件までの経緯について語った。
その後、油井さんはYouTubeチャンネルを開設し、26日に最初の動画を公開。動画は15日に撮影したものだとし、最上さんではなく自身にヘイトが向くように行動するという決意を明らかにしていたが、動画は27日午後に「コミュニティ ガイドラインへの違反」で削除されていた。
しかし、油井さんは同日に「3月16日。最上あいの婚約者。」という動画を公開。この動画は油井さんが16日に他の配信者の動画に出演した後に撮影したとされるもので、油井さんは動画出演を報告しつつ、「だいぶ、Xで僕が19時に上げた内容も高野さんを下げてる内容だし。21時からスタートした配信も、最後まで聞いてほしかったんですけど途中で落ちちゃったので、ちょっとそこは悔しいなと思ってます」と話した。
一方、油井さんは「とはいえこれで僕がヘイトを買うし、Xのポストも無茶苦茶だし、配信の受け答えも無茶苦茶だし、刑事裁判が明らかになるまでは、僕がヘイトを買い続けられるんで、これで愛里が叩かれることも少なくなるのかなとは思います」と、発信している内容はすべて意図的に自身に批判が来るようにしていると説明した。
「これが僕のSNSの使い方」
動画内で油井さんは涙で声を揺らしつつ、「少しでも愛里が叩かれないようにするんだったら、天国に行った愛里は『なにやってるのゆい君』って怒るかもしれないけど、これが僕のSNSの使い方かなと思ってます」と明かした。
なお、油井さんは17日にXで「取材対応開始のご報告」という文面を公開し、取材を受ける意思を明かしていたが、動画内では、「実際には取材対応せずに......。まあ、受けても1社か2社。多分受けないとは思いますけど、1社くらいかな。受けて、さらに僕が炎上すればいいかなと思ってます」と話していた。
また、今後については「また世の中の動きを見てて、愛里が叩かれてるのであれば、ちょっと僕がヘイト買うような動きをして、僕がずっと叩かれてるのであれば、なにもせずにという感じで行こうと思います」と明かしていた。
なお、動画の最後には同日昼に油井さんが愛里さんのLINEに送信したメッセージのスクリーンショットが映されていた。