「8年前の約束覚えてるの私だけで鬱」――。小学校卒業時に埋めたタイムカプセルを掘り起こす約束をした2025年3月22日、待ち合わせ場所の校門前にクラスメイトが誰も姿を見せなかったというXの投稿が、SNSで大きな注目を集めている。
投稿者は、都内の大学に通う学生(20)だ。「誰も来ないと分かったときは忘れ去られても無理はないなと思いました」と取材に振り返った。だが投稿後、クラスの約半数と連絡がつき、当時の担任とも連絡が取れそうな状況にあるという。
27万件以上のいいねが集まりSNSで話題に
3月22日17時44分、投稿者は「8年前の約束覚えてるの私だけ」「担任さえ覚えてない」などとXに投稿。タイムカプセルを掘り出す日が書かれた紙と、小学校の校門前で、1人で撮影した写真をシェアした。
その紙には、可愛らしい字で「タイムカプセルについて」というタイトルが書かれている。掘り出す日の集合時間は、投稿日と同じ22日17時30分だった。この14分後、誰も来ないと分かった投稿者は、先述した内容をつぶやいたのだった。
この投稿は27日時点で27万件以上のいいねが集まるなどSNSで話題になった。他のユーザーからは、自身の経験を振り返るエピソードも続々と寄せられている。当時のクラスメイトと同窓会を約束したが、集合時間には2人しかいなかった――などだ。
投稿者は26日、神奈川県某市の小学校に通っていたと取材に明かした。17年3月の卒業にあわせてタイムカプセルを埋め、卒業文集の最後のページで8年後の集合時間が案内されていた。
「私は諸事情で地元の中学に進学していないため、地元の友達との思い出としてタイムカプセルのことを覚えていました。地元の中学に進学した人の同窓会を行った人の一部の生徒はタイムカプセルのことを覚えていたものの、日付までは分かっていなかったとのことです」