高校入学説明会で不合格発覚、なぜ中学が合否伝達? 個別通知なしの学校も...滋賀県内でまちまちの対応

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   滋賀県の東近江市立の中学校で、県立高校を受験した生徒2人に合否を逆に伝えるトラブルがあった。担当教師がリストに受験番号を入力する際に入れ違えてしまったことが原因というが、生徒が自身で直接確認する方法はなかったのだろうか。

   市教育委員会の説明によると、自分で合格発表の掲示を見に行く生徒もいるが、県内の多くの中学校では慣例的に、中学側で合否を確認し生徒に伝えているという。

  • 学校(イメージ)
    学校(イメージ)
  • 滋賀県教育委員会公式サイトより
    滋賀県教育委員会公式サイトより
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  • 滋賀県教育委員会公式サイトより

26年度からWebシステム導入、合否も自身で確認可能に

   市教委によると、中学校で作成している生徒の受験先を取りまとめたリストに、2人の受験番号を入れ違えて入力してしまい、合格の生徒に不合格、不合格の生徒に合格と伝えた。不合格の生徒が高校の入学説明会に出席したことで発覚したという。

   合格にもかかわらず不合格と伝えられた生徒は当該の高校へ進学、不合格にもかかわらず合格と伝えられた生徒は、別の高校へ進路を決めたという。市教委は2人の生徒に対して、ケアを行っていくとしている。

   これが報じられると、Xでは、被害にあった生徒に同情する声のほか、合格発表の方法に「そもそも中学校が伝達するべき事だろうか?」「なんで中学を挟むんだ?」といった疑問の声が寄せられた。

   2025年3月26日にJ-CASTニュースの取材に応じた市教委の担当者は、県内の多くの中学校では慣例的に、高校に入学関連の書類を受け取りに行く教師が合格発表も確認し、取りまとめて伝えていると説明した。友人同士で見に行くことで起きるトラブルが懸念されるため、生徒には家で待っているよう指導することが多いという。ただ、禁止されているわけではなく、自分で合格発表の掲示を確認しに行く生徒もいる。

   高校側から個別に通知は届かないのだろうか。前出の担当者によると、合格者に個別に封書を渡す学校もあれば、受験番号を掲示するのみの学校もあり、対応は「高校によってまちまち」だと明かした。今回の生徒2人が受験していた高校は、後者の対応だったという。

   なお滋賀県では、26年度から県立高校入試に「Web出願システム」の導入を予定している。このシステムでは、パソコンやスマートフォンで合否の確認も可能だ。24年11月に発表されている。

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