「Fast Alone, Far Together」(早く行きたきゃ一人で行け、遠くへ行きたきゃ皆で行け)
――「人員が少ないと、優秀な人材はリーダーになる前に実務をこなす能力が高くなってしまい、管理職になっても自分が動かなくてはならず、次のリーダー育成まで行き届かない」という指摘が切実だと感じました。
私がある経済シンクタンクを取材した際、研究員は「課長の95%がプレイングマネジャーで、自分がやったほうが部下にやらせるよりうまくいくことが最大の問題点だ。いまだに自分が試合に出て勝ったことに喜びを見出す課長が多く、部下が育たない」と指摘していました。
旭 海太郎さん よくある「自分でやったほうが早い」という状況は、短期的な判断によるものだと思います。その場の処理スピードであれば能力のある人が進めたほうが早終わりますが、多くの場合は組織の発展に目が向いていないのではないでしょうか。
企業の未来を作るのであれば、人材の育成は欠かせません。「リーダーの価値とは、いかに次のリーダーを生み出せるかだ」と断言する経営者もいるくらいです。「Fast Alone, Far Together=早く行きたきゃ一人で行け、遠くへ行きたきゃ皆で行け」とは有名なアフリカのことわざですが、まさにその通りなのではないでしょうか。