不要な「紙袋」を客から募り、持ち帰り自由なレジ袋として再使用する書店の取り組みがXで絶賛されている。完成度が高い自作品の持ち寄りがあったことも驚かれた。
店は取材に、「新品の商品を扱うお店では難しいかもしれませんが、古本屋や古道具屋などでは導入しやすいかもしれません」などと伝えている。
「手作り紙袋も素敵だし、もともとの取り組みも素敵」
Xで2025年3月22日、新本と古本を扱う書店「句読点」(@books_qutoten/島根・出雲に21年10月開店)が「嬉しいできごと」としてエピソードを伝えた。
投稿によると、かねて客からもらった「いらなくなった紙袋」をレジ前に置き、袋を必要とする客には持ち帰り自由とする取り組みを続けていたという。
そのうえで「今日はなんと英字新聞を使って紙袋を自作しましたという人から、かっこいい紙袋をいただきました!」と報告し、実物を紹介した。
紙面イラストを活かしたデザインをはじめ随所にこだわりが感じられるもので、店は出来栄えを称え、「ぜひ実物を手に取ってほしい」「もはや『作品』です。持ち手も含めて全部新聞紙。だけど丁寧に作り込まれているのでかなり丈夫そう。ありがとうございました!」などと感動を伝えていた。
投稿は4万2000件超の「いいね」を集め、「おしゃれな英字新聞の紙袋 創作者さまのセンス素敵すぎます」「クオリティ高い...」「お金払っても良い!と思う素敵な紙バッグ」などと驚かれている。
また「手作り紙袋も素敵だし、もともとの取り組みも素敵ですね」「紙袋のシェア良いな、こういう取り組みがもっと広がったら嬉しい」「めっちゃエコ~私もどこかでこんなのやってたら、とっておいたきれいめ紙袋持って行きたくなるな」と、店の取り組み自体を絶賛する声も相次いでいる。
実施経緯は?「元々古本屋ということもあり...」
Xアカウントを運営している「句読点」店長は25日、J-CASTニュースの取材に対して、「自作の袋は今回がはじめてで、わざわざ時間をかけて丁寧に作ってきてくれたのが嬉しくてツイートしました」と答えた。
不要な紙袋をシェアする取り組みは、どのようにして始まったのか。店長は、
「元々古本屋ということもあり、袋を希望している人にはありあわせの袋に入れて渡していました。今年に入ってから、お客さんからも余っている紙袋を募集したところたくさんの方から快く提供していただきました。
『いつか使うかもと思って貯めたはいいけど、結局使う機会がなかったので使ってもらえると嬉しい』と言ってくださる方が多いです」
と説明した。これまでの客の反響は「袋が必要な方からは喜んでもらえていると思います」と振り返り、今後も取り組みを続ける予定だとした。Xで投稿が注目されたことを受け、店長は下記のようにも思いを伝えている。
「予想以上の反響に驚いています。新品の商品を扱うお店では難しいかもしれませんが、古本屋や古道具屋などでは導入しやすいかもしれません。お金を介在しないお客さんとのやり取りが生まれるのは楽しいです」
ぜひ実物を手に取ってほしいんですけど、めちゃくちゃかっこよくて、丁寧に作り込まれていて、どの面を表に出すかとかデザイン的にも工夫されたんだろうなあと想像できる、もはや「作品」です。持ち手も含めて全部新聞紙。だけど丁寧に作り込まれているのでかなり丈夫そう。
— 句読点 (@books_qutoten) March 22, 2025
ありがとうございました!