日本語の方言を正確に認識できる日も来るか?
現状、日本語向けの自動メモ生成機能は始まったばかりで、まだ精度の面で甘い部分もあるかもしれない。
Geminiに限らず、AIは「日本各地域の方言を正確に認識できない」ということが指摘されている。「火、日」「橋、端」なども地域によって発音が異なり、人名もたとえば筆者の苗字「澤田」は富士川の東西で違う発音になってしまう。
このあたりでAIが誤記してしまうことが、多々あるのだ。地方議会で速記者を廃止できない理由でもある。
そのうえ、Google Meetの字幕表示機能も、今の時点ではお世辞にも正確とは言えない。句点と読点を間違える、妙なところに「?」をつける、漢字を間違える......といったことが頻発する。
だが、AIは日々学習するものでもある。
AIプラットフォームやそれを活用するサービスは、登場当初は不完全なのはむしろ当然だ。数か月後にはまったくの別物のように化けることはよくある。そして、その成長に世界各国のテクノロジーメディアが驚愕する......というのが毎度のパターンである。
だから、「各地の方言を標準語に直した上で議事録を作る」という機能が確立されるのもそう遠くないのかもしれない?(澤田真一)